2006年02月19日
就業規則の改善
●就業規則でベクトルをひとつに!

多くの「ヒト(人材)」が集う職場において、従業員ひとりひとりがバラバラに動いていては企業の生産性は向上しません。

チームとしての企業がベクトルをひとつにして成長していくためには、一定のルールが必要となります。それが「就業規則」です。

「就業規則」を始め諸規定を整備し、企業全体がその基準を軸に業務に従事することによって、その企業はひとつにまとまり、職場が活性化し、業務が円滑に遂行されるようになるのです。

「就業規則」が整備されていないと、従業員にとっては不安が募り、その企業から「ヒト(人材)」が離れていくことにもなりかねません。
逆に従業員の合意を得て作られた「就業規則」は、かならず企業利益の増加をもたらします。

●就業規則は「会社の憲法」です

「罪刑法定主義」という言葉をご存知ですか?

「罪刑法定主義」とは刑法上の言葉で、「法律で決められた罰則に則ってしか罰することはできない」という意味です。どんなに倫理に反することでも、それを罰する法律が定められてない限り、罰することはできないのです。
これは刑法上の話ですが、実はこのルールが「就業規則」にも類推適用されています。

たとえば、平成15年の最高裁判決(フジ興産事件)では「使用者が労働者を懲戒するには、あらかじめ就業規則において懲戒の種別及び事由を定めておくことを要する」と明言しています。

つまり、就業規則の整備が不十分な企業は、いわば無法地帯になっていることと同じことです。

終身雇用制が崩壊し、会社に対するロイヤリティー(忠誠心)が薄れるとともに、最近では年々個別労働紛争が増えつつあります。「就業規則」を整備しておかなければ、問題社員を抱え込んでしまった場合、ひとたまりもありません。

●ぜひ就業規則の改善を!

日頃あまり気にもとめられず、ロッカーや金庫の奥底にしまわれて開かれることのない「就業規則」
(※本来は、社員が自由に閲覧できるようにしておかなければなりません)
も、使いようによって従業員のモチベーションを上げることもできますし、また労働紛争が発生した場合には、会社を守る盾として効力を発揮するものです。

会社のセイフティーネットとしても就業規則の改善をぜひ行いましょう。




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