第11回特定社労士試験 合格発表

第11回特定社労士試験 合格発表(平成28年3月18日)


11 回紛争解決手続代理業務試験が、

平成27 11 21 日(土)に全国12 都道府県で実施され、

その結果は次のとおりでした。


1)受験者数 1,175人


2)合格者数 656人


3)合格率 55.8%


合格基準について


100点満点中、55点以上、かつ、第2問は10点以上


 


第11回 紛争解決手続代理業務試験 〔 総 評 〕


制作:特定社労士研究会


1.合格結果について

  合格率でみると、今回の55.8%は、第6回の54.05%について過去2番目に難しい試験でした。『合格予想問題集』と『直前対策講座DVD』をお申込みされた方にお送りしておりました、解答速報では、合格点55点、合格率60%で予測しておりました。

 合格点は予想どおりでしたが、合格率は5%低くなりました。


 しかし、試験問題の構成及び出題内容からすると、大きな変動はなく、一見難しそうに見える問題でも、基本に忠実に考えると合格基準は、クリアーできるものだったといえます。

 

 

2.試験内容について

第11回紛争解決手続代理業務試験は、例年どおり大問2題、小問6題のすべて論述形式で、第1問が労働問題について労働者と使用者双方の言い分を読み取りながら解答するもの、第2問は特定社会保険労務士の権限と倫理について相談者からの依頼を受任できるかどうかについて、結論と理由を解答する問題で過去10回の試験と同様の出題パターンです。


第1問・・・


第7回試験から、小問4題構成となっています。出題内容は、ゝ瓩瓩襪△辰擦鵑瞭睛董↓∋藩兌垉擇嗜働者の主張と事実(これまでは、主張事実)、「考察した法的見通し」と「解決の方向」の3パターンで定着しています。


小問(1)は、「求めるあっせんの内容」について、これまで毎回出題されてきた地位確認請求及び賃金請求ではなく、不法行為に基づく損害賠償請求でしたが、


遅延利息の起算日に戸惑うところはあったものの得点したい問題です。


 小問(2)と小問(3)については、これまで「主張事実」を解答する問題でしたが、今回は「主張と事実」になっています。つまり、言い分に記載された事実のみならず、法律概念としての主張を考える必要がある点で、若干難しさを感じる問題でした。


 小問(4)は、「考察した法的見通し」と「解決の方向」で従来と同様の出題でした。第1問について、若干の変更はあったものの、設問のパターンは従来どおりであり、特段ひねりのない素直な出題で標準的な出題レベルであったと評価します。


第2問・・・


例年どおり、小問2題構成で、社会保険労務士の権限と倫理に関する出題です。


具体的な事例について特定社会保険労務士が、依頼を受けることができるかどうかという問い方もこれまでどおりです。


小問(1)は、特定社会保険労務士自身と依頼者との間で利益相反関係になっている事件について、業務の依頼を受けることができるかどうかを問う問題です。


 『弁護士職務基本規程』の主要な条文に触れて基本に忠実に考えれば、容易に解答できる問題です。


小問(2)受任事件に関連する依頼者からの事件の依頼を受任できるかどうかを問う問題です。受任できないとの結論については、想定しやすい問題ですが、その理由の説明について、BとCとの関係性、Bの事件とCの事件との関係性について考察すべきところにやや難しさを感じたかもしれません。